Diary of Engineering

@edf_player

自作キーボード製作記 ~はんだ付け・パネル編~


自作キーボードの記事もこれで3本目になる。

今回は前回製作したPCBにLED,ダイオード,キースイッチなどをはんだ付けし、

パネルをアクリル板で製作する回です。

 

・はんだ付け

この項目に関しては根気強くはんだ付けを繰り返すしかない。

使ってないのでわからないがペーストでソルダリングするのはキースイッチが

高温に耐えられずできないのではないだろうか。

 

まずはんだ付けは「背の低い部品から」が鉄則なのでLEDからはんだ付けした。

前回使用したPCBのフットプリントはLED用に開けていた穴の寸法がLEDジャストサイズだったのでLEDは少々強めに押し込んだ。

その後、LED背面の端子と隣接するPCBのパッドをはんだ付けする

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LED soldering

次にダイオードをはんだ付けする。本体が基板表面側でも問

題はないが、裏面にあった方が見栄えが良いので今回は本体は裏面、はんだ付けは表面で行った。

 

キースイッチをはんだ付けする前に、ここでpromicroやリセットスイッチも実装した。

基板設計編で「家にタクトスイッチあるしRSTはタクトスイッチでいいか」となってタクトスイッチのフットプリントを紐づけたがここで問題発生。

この後に固定する表面のアクリル製トップパネルとのクリアランスが5mmほどでタクトスイッチの頭がぶつかるのである。

よって今回はタクトスイッチは実装せず、promicroへの書き込みはRSTピンをピンセットでブリッジさせながら行った。(タクトスイッチって結構高さあるんだね...)

 

そして最後、キースイッチのはんだ付けを行ってはんだ付けは終了。

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after soldering (PCB in this image was not soldered promicro)

このタイミングでpromicroにファームウェアを書き

込んで動作確認をすることもできるが、記事の順番がごちゃるのでファームウェアは次回。

 

・パネル

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mechanisms of keyboard

トップパネルはPCBの一枚表側につける板で

あり、基板がむき出しになるのを防いでいる。ボトムパネルははんだ付けした箇所が直接下面に触れるのを防いでいる。

今回はLEDを実装しているのでこれは透明な材料ということでアクリル板を選んだ。

アクリル板を手作業で穴あけしていくのは骨が折れるので今回は

カインズ工房さんのレーザー加工機時間貸しサービスを使用して加工した。

 

ただし、ここではAdobe Illustratorが必要になるので要注意。

KiCADでEdge.Cutsのレイヤーだけ出力してそれをイラストレータにインポートし、

使用するレーザー加工機の使用ツールで読み込めるように線種などを編集していく。

 

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Laser Cut

利用したレーザー加工機のサービスは30min

2500円・材料費は1000円強だったが、

遊舎工房さんなどでデータを送って注文するサービスだと6000円弱となる。

初心者はレーザー加工機のセッティングなどに時間がかかる可能性があるためどちらが結果的に安くなるかはわからない。

 

これが終われば後は組み立てるだけ。ボルトやスペーサを使ってパネルとPCBに共開けした穴で両面に固定する。

最後にキーキャップをつけて本体は完成。

 

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Keyboard

とりあえず形が見えると達成感があるね

次回ファームウェアをフラッシュして完成。